カテゴリ
全体 自己紹介 ラーメン(15軒突破) 映画(10本突破) サッカー(12試合) 飲み物(5件突破) 小説(2冊) マフィアのイタリア語講座 食べ物(2件) イベント(1件) まとめ(6,7月分) イタリア紀行 うた 以前の記事
フォロー中のブログ
じぶん日記 ナッチ スターバックスと新しいも... バグがいっぱいバグブログ (旧)京都・哲学の道案内... こちら豊島区池袋雑食課 中空庭園・別館 たけのこの郷 ★浪花お好み焼き三昧★ しっぽりミラノ 独りでいと。 Conspiracy W... 私服の生活 気になったものとか。 2+2=5 花猫風月(はなねこかぜつき) 致死911 最新のコメント
ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
読み終えた小説
「ジュリエット」 伊島りすと 角川書店(平成13年) 総評: ★★☆☆☆(星2つ) 第八回日本ホラー小説大賞受賞作とのことで期待して読んだのですが、始まりこそ大きな期待をもたせるものの、今ひとつ盛り上がりに欠ける展開でした。確かにホラー小説にジャンル分けできますが、ホラー小説として読むと物足りなさを感じました。人間の持つ不安感や弱さ、亡くしてしまった人への思いなどがもう少し深く描かれていれば、と感じました。 ただし、装丁は秀逸だと思います。物語の発端となる海の底の水字貝がうまく表現されており、装丁の世界を知りたくなってしまいました。装丁だけでも一見の価値あり、です。 ○ストーリー ★★☆☆☆ プロローグ: 死体が腐敗していく様子が描写されており、不気味な世界に引き込まれていきます。 本編出だし: 主人公健史は、南国の透明な海を泳ぎながら、亡き妻を思い出しつつお骨を散骨していく。その時にふと見つけた水字貝、海底を動きまわる時に文字を書いたような跡が残るためにそう名づけられた不思議な貝。それを持ち帰ってしまうことから物語が始まります。 体言止めなどが多用してあり、主人公の気持ちが重くのしかかってくるような感覚を覚えました。 ○装丁 ★★★★★ カバー: しじら織り(甚平などで見られる表面がでこぼこした織り方)のような紙の質に、無表情な人を思わせるシミがぼんやりと浮かんでおり、物語の不気味さを感じさせる装丁です。 本体: 南国の透き通った海中から見た海面、陽光を照り返す砂底、そしてにじんだ風の一文字「JULIET」。どういう物語なんだろう、と想像をかきたてます。 オビ: 「第8回日本ホラー小説大賞受賞作」の文字が大きく記されており、手にとってしまいました。オビの裏側には、選考委員のコメントと内容の簡単な紹介(以下)。 南の島で親子三人が対面した蘇る思いでたち。 狂おしく、切ないまでの、異常な世界・・・・。 ホラー小説史上にエポックメイキングな作品として 新たなページを刻み付ける名作、誕生! ○目次 プロローグ 第1章 水字貝 第2章 クラブハウスの日々 大3章 思い出たちの夜 エピローグ ○あらすじ 娘と息子を連れ、亡き妻との思い出の地である南の島を訪れた小泉健次。彼は、その島にある建設途中のゴルフ場の管理の仕事をすることになっていた。ある日、健次は息子にせがまれて採った貝を貝殻にしようと浜に出ると、出会った老人から“魂抜け”という言葉を聞く。貝から中身が落ちる“魂抜け”を決して見てはいけないのだそうだ。だが、親子三人はその瞬間を偶然目撃してしまう。その日を境に彼らの周りで不思議な出来事が起こり始めた…。第八回日本ホラー小説大賞受賞作。 ☆★☆★☆★☆☆★☆★☆★☆☆★☆★☆★☆ ちなみに、好きな小説は以下の通りです。 永遠の仔(天童荒太)・黒い家(貴志祐介)・OUT(桐野夏生) 現在読書中の小説は以下の通り 「R-17」 「変身」(カフカ著)
by spspoon
| 2004-06-12 11:53
| 小説(2冊)
|
ファン申請 |
||